人間の思考特性につけこみ統計データを悪く解説するAI

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科学研究費補助金 挑戦的研究(萌芽) 人間情報学およびその関連分野 課題番号JP21K19795

日本学術振興会 (JSPS)

2021/7/9 - 2024/3/31

研究組織

鈴木英之進

研究代表者,教授

九州大学 大学院システム情報科学研究院 情報学部門

研究概要:
世間の過大な期待に反し,現在のAIは常識が必要な幅広い問題に対処する能 力が低いです.この研究では,無害な解説と悪い解説を見分ける,無害な解説 を悪い解説に変える,悪い解説を再現するAIプログラムを作ってテストするこ とで,人間を説得することについて情報科学と情報工学の両面から探求します. このような研究は,前例がほとんどないです.この挑戦によりパラダイムシフ トの芽生えを掴むことを目指します.使用する予定の技術は,ディープラーニ ング,機械学習,データマイニングです.健康長寿,国際政治経済,パンデミッ ク等の分野が対象です.もちろん,炎上などを避け,研究開発する技術が悪用 されないよう,十二分に注意します.

主要成果:
1. Kang Zhang, Hiroaki Shinden, Tatsuki Mutsuro, Einoshin Suzuki: "Judging Instinct Exploitation in Statistical Data Explanations Based on Word Embedding", Proc. Fifth AAAI/ACM Conference on AI, Ethics, and Society (AIES 2022), pp. 867-879, Oxford, UK, August 2022. DOI 10.1145/3514094.3534171.