11. 古典和歌における類似表現の自動抽出の試み


   南里一郎,福田智子,竹田正幸
 『純真紀要』41号, pp. 79-87, 平成12年12月

【要旨】
 本稿は,古典和歌における表現研究のために,類似表現をもつ歌を計算機プログラムにより自動抽出する手法を提案する。従来の研究では,『新編国歌大観』の句索引や,同CD-ROM版の付属ソフトウェアを用いて,個別に用例を収集していた。だが,この新手法では,網羅的,かつ自動的に用例を抽出することができ,短時間のうちに,これまでの検索の盲点にひそむ問題点を見出すことが可能となる。抽出された用例を吟味し,評価するのは研究者自身であることは言うまでもないが,計算機は,和歌研究者を支援するツールとなりうる。