Q4. 情報科学と和歌文学,両方とも専門という人を,今後育てていきたいと思う?


A4. 特にその必要性は感じません.

専門はひとつでじゅうぶん

もちろん,幅広い視野をもって研究に取り組もうとすることは大切でしょう.しかし「あなたのご専門は?」ときかれた時,まずはひとつの専門分野をあげるだけでじゅうぶんなのではないでしょうか.最初から二つの専門分野に立脚する研究を行おうとすれば,今日のように高度に専門化した研究では,「虻蜂取らず」にならないとも限りません.情報科学でも三流,和歌文学でも三流のコウモリ研究者になるよりは,どちらかひとつでいい,一流になることを目指すべきだと考えます.

他領域の研究にも耳を傾ける柔軟性が大切

あとは,かたくなに自分の専門だけを「我が仏尊し」とするのではなく,他領域の研究にも耳を傾け,その価値を見出していこうとする柔軟な姿勢をとる,言い換えれば,「聞く耳を持つ」ように心掛けることが重要なのではないでしょうか.こうして,他領域の研究の方法や結果が,自分の研究のヒントとなり,他領域の研究の有用性を認めてはじめて,ひとつの専門分野を核とした,複数の専門を兼ね備える研究者が,しぜんと生まれてくるのではないでしょうか.